現代っ子は、「今の自分をさらに好ましい自分にして行きたい」「今の自分の問題をなんとかしてきたい」という理想目的を目指して生きる前提になる思いが育たなくなっている傾向があると言います。
こういった現代の子ども達に対して、従来の教育方法である「やってみる」現実行動から問題解決を試みようとすると、ほとんどの場合うまく展開しなくなってきました。
どんなに課題のハードルを低くしてみても、ともかく跳んでみようとする思いが育っていないので、跳ばないのです(跳べないのではありません)。
「やってみる」現実行動から始めるのではなく、「今の自分をさらに好ましい自分にして行きたい」「今の自分の問題をなんとかしてきたい」という「気持ち」を育てることから始めることが必要です。
この思いを相互の対話体験を通じて形成していく方法が「体験的対話教育法」です。
言い換えると、対話の中での「思ってみる」体験や「聞いてみる」体験を通じて、自己目標を目指して生きていこうとする「気持ち」を育成する方法です。